zoome向け動画の作り方

zoomeに投稿された動画は
zoomeサーバで再エンコードされて
h264と呼ばれる動画形式に変換されます。

ですが、再エンコードされてしまうと
画質がかなり落ちてしまいます。

ただし、ある条件を満たしていれば
再エンコードされることなく
作った動画をそのまま表示させることができます。

その条件がこちらです。
http://www.zoome.jp/faq#u23
---引用---
▼再エンコードしない条件
・映像コーデックがH.264。
・映像+音声のビットレートが1.5Mbps以下。(ビットレート数値はVBRで前後する可能性があるので、低めの設定をお勧めします)
・音声コーデックがAACもしくはHE-AAC。
・ファイルサイズが200Mbyte以下。
上記の範囲内であれば、640x480などのプレーヤーの表示サイズを超える解像度の動画も公開可能です。(フルサイズで見る場合はプレーヤー右下のフルスクリーンボタンを押すと可能です)
---引用終わり---

つまり
・h264
・ビットレート合計1.5Mbps以下
・音声コーデックがAACかHE-AAC
・200Mbyte以下
の4つの条件が必要です。

この4つの条件を満たす範囲で
限りなく高画質な動画を作ることを目標とした
えめ流zoome動画作成法をまとめました。

1)Frapsによる撮影
動画撮影でとても有名なFrapsで動画を撮影します。
私が使っているのはFrapsの有料版で
4GBごとに細切れにされたaviファイルを出力します。
1分あたり約1GBなので60分動画だと60GBくらいになります。
Frapsの公式サイトは
http://www.fraps.com/download.php
です。
購入もここでできますが、フリー版で撮影するノウハウもあるようなので
いろいろ調べてみるといいかもしれません。

2)AviUtlのインストール
まず以下のサイトでAviUtlをダウンロードします。
http://spring-fragrance.mints.ne.jp/aviutl/
最新版はaviutl99g4.zipで、これを解凍します。
※アンインストールするときは解凍されたフォルダごと消せばOKです。

aviutl.exeを起動します。

ファイル→環境設定→システムの設定を以下のように設定します。
リサイズ設定の解像度リストは好みの設定を加えてください。

システム設定.jpg

一旦ソフトを終了してからまた起動して以下の設定をします。

・設定→サイズの変更→1024x640(好みのを選んでください)
・設定→フレームレートの変更→なし
・設定→インターレースの解除→なし、トップフィールド→ボトムフィールド
・表示→時間の表示にチェックマーク
・ファイル→環境設定→優先度→Lowestにすると他の作業をしながらできます。
Highestだと他の作業がカクカクします。

一旦ソフトを終了します。

以下をダウンロードします。
Microsoft Visual C++ 2008 SP1
Nero AAC Codec 1.3.3.0
x264.1127.release01.rar

Microsoft Visual C++ 2008 SP1をインストールします。

NeroDigitalAudio.zipを解凍して
そこにあるneroAacEnc.exeをaviutl.exeと同じフォルダに入れます。

x264.1127.release01.rarを解凍して
そこにあるauoフォルダを開き
x264gui.auo、x264gui.iniの2つをaviutl.exeと同じフォルダに入れます。

これでインストール完了です。

3)AviUtlによるh264変換
AviUtlを起動します。
1つ目のaviファイルをドラッグドロップします。
2つ目以降のaviファイルを、ファイル→追加読み込み で追加します。

カット編集をするには
編集画面の下部にあるバーを使います。

カット編集.jpg

右にある4つのボタンは左から順に
・左へコマ送り
・右へコマ送り
・現在表示されているコマを動画のスタートに設定する
・現在表示されているコマを動画の終了に設定する
となっています。
バーをクリックして好きな位置を決めてスタートと終了を設定します。

ファイル→プラグイン出力→拡張 x264 出力(GUI)
「ビデオ圧縮」をクリックして設定画面を開きます。

以下のように設定して設定を「保存」します。
次回からは「開く」で設定を読み込みます。

設定1.jpg

設定2.jpg

設定3.jpg

設定4.jpg

設定5.jpg

設定6.jpg

設定7.jpg

OKをクリックします。
ファイル名を入力→保存。
※私の環境では1時間3分の動画の変換に2時間16分かかりました。
※中断するにはEscキーを押します。

拡張子がmp4のファイルが出力されます。

Windowsメディアプレイヤーでmp4動画がみれない場合は
フリー動画プレイヤーのGOMプレイヤーがオススメです。
http://www.gomplayer.jp/

4)YAMBで200Mbyteごとに分割する
YAMBはmp4(h264)動画を分割するソフトです。
以下のサイトからダウンロードします。
http://yamb.unite-video.com/download.html

Yamb-2.0.0.8 with installer
をダウンロードしてインストールします。

起動すると左側に4つアイコンがあるので
上から2つ目のEditingを選び
右側の一番上のClick to split ~をダブルクリックします。
Inputに分割したいmp4ファイルを選び
split by Sizeにチェックを入れて200MBを指定します。
Nextをクリックすると分割されます。
1時間動画を3つに分割するのに30秒くらいかかります。

5)真空波動研Liteでビットレートをチェックする
真空波動研Liteはmp4ファイルの情報を表示するソフトです。
以下のページで真空波動研Liteをダウンロードして解凍します。
http://www.kurohane.net/seisanbutu.html

起動したら調べたいmp4動画をドラッグ&ドロップすると
情報が表示されます。
○○kb/sという部分が2箇所あります。
大きい数値が映像のビットレート
小さい数値が音声のビットレートです。
この2つのビットレートを足して1500以下ならOKです。
超えてしまった場合はAviUtlのビットレート設定を
1200から1100などに落としてやり直します。

6)zoomeにアップロードする
ブラウザのウィンドウを3つ開き
3動画同時にアップロード可能です。
21分の動画が19分でアップできました。
アップロード後はzoomeサーバ側での処理が少しあるので
見れるようになるまで少し時間がかかります。

7)参考サイト
以下のサイトを参考にさせていただきました。

zoome Q&A

zoome wiki

初心者の為のAviUtl講座

拡張 x264 出力(GUI)の設定項目とその機能について

)蛇足
AviUtlの設定で1pass設定にしたのは
2pass設定だと変換時間が2倍になり4時間かかってしまい
またそれだけ時間をかけたわりに
1passとそれほど画質が変わらなかったためです。
一般には2passのほうが1passより
画質がはるかに良くなるらしいのですが・・・。

zoome wikiにもあるとおり
h264変換ソフトにはAviUtl以外にもいろいろあります。
今回は以下の2つも試してみました。
・TMPGEncで最初はmp4ファイルを作ったのですが
どうやってもzoome側で再エンコードされてしまいました。
・そこで携帯動画変換君を使ってみたのですが
Frapsで撮ったaviファイルを直接mp4に変換できず
エラーがでました。

いろいろ調べていたら
http://dxtory.com/home-ja.html
Dxtoryという動画撮影ソフトがあるようです。
これはFrapsのように細切れのaviファイルではなく
1つのaviファイルで出力してくれるらしく
AviUtlへの入力が楽になるかもしれません。
フリー版と有料版があって
フリー版は動画にこのソフトの広告ロゴが入るようです。

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